出産は人生の中でも命がけ大きな出来事で、期待と不安が入り混じった特別な時間です。

私は出産が近づくに連れて「何を準備すればいいのか?」「陣痛がおきたときちゃんと対処できるのかな?」といった疑問やプレッシャーを感じては色々ネット検索をしていました。
この記事では、同じ悩みをもった妊娠中の方にむけて、
陣痛時の必需品をまとめた「陣痛バッグ」、入院生活を乗り切る「入院バッグ」、退院する時に便利な「退院バッグ」についてご紹介します。
なぜ分けて用意するのか、どんなものが必要か、準備時期、陣痛時の服装など、気になるポイントを紹介しています。また、先輩ママの「あってよかったものリスト」も掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
陣痛バッグと入院バッグは何が違う?分ける理由と準備ポイント
「陣痛バッグと入院バッグって、何が違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
分けて準備する理由は主に2つあります。
1タイミングや優先度の違い
陣痛バッグ: 陣痛が始まって病院へ行く際にすぐに必要になるものをまとめます。
入院バッグ:産後の入院生活で使う、数日分の着替えやアメニティなどをまとめます。
退院バッグ:退院時に必要な、赤ちゃんとお母さんの衣類などをまとめます。
このように使うタイミングごとに分けることで、必要なものをすぐに取り出せていざというときに便利です。
2スムーズな出産のため
陣陣痛はいつ始まるか予測できません。夜間や休日に突然陣痛が来た時、大きなカバンから必要なものを探すのは大変ですよね。
あらかじめ荷物を整理し、バッグを分けておくことで、何がどこにあるか明確になり、落ち着いて出産当日を迎えられます。
▼陣痛バッグの準備ポイント
- 「産院に着いてすぐに使うもの」や「陣痛から分娩直後に必要なもの」を中心にまとめる。
- 陣痛の痛みが強いと、思考が混乱しやすいためコンパクトにまとめると取り出しやすい。
- 陣痛バッグは自分一人で持ち運べるサイズにしておくことで、急な入院や移動の際にスムーズに対応できます。
▼入院バッグの準備ポイント
・入院中の着替えや洗面道具、赤ちゃんのお世話グッズをまとめておく。
・荷物が多くなる分、まとまったスペースを確保できるよう大きめバッグを用意する。
【陣痛バッグ持ち物リスト】出産直前まで必要なもの
陣痛バッグには必要なものを厳選していれるようしましょう。
産院が用意してくれるものもあるので、事前に確認しておくと重複を防げます。


<陣痛バッグ おすすめリスト例>
●使ったもの、▲使わなかったもの
リスト | メモ |
---|---|
●書類類 | 入院誓約書、母子健康手帳・診察券・保険証・印鑑等 |
●陣痛中や分娩後に着る服 | 陣痛時にすぐ着替えられる |
●スリッパ | 院内移動用 |
●財布 | 小銭は自動販売機等の支払いに便利 |
●マスク | 感染予防 |
●軽食(アメやゼリー、スナック等) | アメや小粒のチョコを食べた。 |
●飲み物(500ミリペットボトル等) | 買いに行くのも嫌だったので持っててよかった。 |
●スマートフォン・充電器 | 連絡手段や陣痛記録アプリで使った |
●タオル、汗拭きシート | 汗拭き |
●産褥ショーツ、夜用パッド | 分娩前後に使う可能性あり 私は着替えて行った。 |
▲ストロー付きキャップ(ペットボトル飲料用) | 陣痛間隔の水分補給に便利 ▲の理由:直接飲んだ |
▲ヘアゴム・ヘアバンド | 髪をまとめておくと快適 ▲元々結んでいて予備はいらなかった |
▲リップクリーム、靴下 | 唇や口内が乾きやすくなるため ▲余裕なし |
▲カイロやテニスボール | 痛みを緩和 ▲余裕なし |
▲おむつ替えシートやベビー用お尻ふき | 分娩直後に使う可能性あり ▲入院バッグにいれていた |
▲ティッシュ、S字フック、延長コード | ▲病院にあったり、特に必要なかった |
ストロー付きキャップ以降は、余裕がなかったり無くても私は困らなかったものですが、ネットで調べたり周りの話の中で用意していてもいいかもと思ったリストです。
カバンは写真の左下の手提げにいれて、車で移動したので、入院用バッグに用意したキャリーケースの前の上にすぐ取り出せるようにしていました。
<陣痛バッグのポイント>
- 持ち運びやすい形: 緊急時でも持ち運びしやすいリュックやショルダーバッグなどが便利です。
- 書類は一ヶ所に: 書類系は一ヶ所にまとめて、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
- コンパクトに: なるべく小さくまとめて、陣痛の痛みで動きづらいときも管理しやすくしましょう。
陣痛時の服装は?動きやすくリラックスできる服装で
陣痛バッグでは、そのまま分娩に臨む可能性を考えた服装選びも大切なポイントです。
陣痛の波が強くなると着替える余裕がない場合もあります。
- 前開きのパジャマやワンピースタイプが便利です。
- 締め付けが少なく、体温調節がしやすい服を選びましょう。
- 分娩後のことも考えて、使いやすいインナーを用意しておきましょう。
- 産院で指定の入院着があるかもしれないので、事前に確認しておくと安心です。
- 購入する際は、産後の体型変化にも対応できるよう、ゆったりめのサイズを選ぶと安心です。
【入院バッグ持ち物リスト】産後を快適に過ごすための準備
入院バッグは、数日間の入院生活を快適に過ごすための必需品をまとめてみました。
病院から渡される入院準備リストをチェックしながら、下記のリストも参考にしてみてください。


<入院バッグ おすすめリスト例>
●使ったもの、▲使わなかったもの
リスト | メモ |
---|---|
●病院指定の書類 | 出生届に関する用紙など |
●カーディガンやガウン、靴下やレッグウォーマー | 体温調節しやすい |
●下着類 | 産褥ショーツ、授乳ブラ、母乳パッドなど |
●産後パッド、夜用ナプキン | 産後パッド病院側で用意している場合もある |
●洗面道具 | 歯ブラシ、洗顔、化粧水・乳液、乳頭ケアクリームなど |
●スキンケア用品 | シャンプー、リンス、ブラシ、ヘアドライヤー、汗拭きシート、爪切りなど |
●ノンアルコールのシート、清浄綿 | 赤ちゃんの授乳後に使った |
●着圧ソックス | 産後のむくみ対策で毎日使用した |
●サプリ類 | 葉酸やDHAサプリを飲んでた |
●飲料、スナックなど | ふりかけは病院食の味変に便利 |
●使い捨てのお箸やスプーン | 差し入れをもらった時にあってよかった |
●円座クッション | 出産後、座りづらくなる人が多いらしい |
●マスク・アルコールジェル、除菌シート | 感染対策 |
●エコバックや袋 | 洗濯物をいれたりした |
●リラックスグッズ | めぐりズムのアイマスクを出産後使用 |
▲タオル類(バスタオル、フェイスタオル) | ▲産院にあるもので足りた |
▲パジャマや普段着(前開きがオススメ) | ▲産院の入院着だけで過ごした |
▲骨盤ベルト、授乳ケープ | ▲使わなかった |
▲授乳クッション | ▲産院で用意されていた |
▲哺乳瓶・ミルク | ▲産院で用意されていた |
▲赤ちゃん用肌着や服、ガーゼ(洗う用) | ▲産院で用意されていた |
▲延長コード、S字フック、ハンガー、ティッシュ | ▲産院にあるもので足りた |
▲おむつやベビー用お尻ふき | ▲産院で用意されていた |
▲ティッシュ、S字フック、延長コード | ▲病院にあったり、特に必要なかった |
▲お見舞いのお礼・連絡先リスト | ▲お祝いを頂いた人には後日お返しした |
タオル類から下は、持っていただけど使わなかったり、ネットで便利そうだけど私は持っていってないものを載せてます。
特に私が持っていてよかったのは、授乳キャミソール、乳頭ケア、着圧ソックス、夜用ナプキン、母乳パッドです。授乳キャミソールはブラより便利で、夜用ナプキンや母乳パッドは退院後も継続して使って、出産後は外に出づらいので買っててよかったなと思いました。
私は着圧ソックスはメディキュットを買っていて、出産後結構むくんでたで必須アイテムでした。
乳頭ケアは、授乳後に塗るようにしていたので、肌トラブルが少なく済みました。
<入院バッグのポイント>
- 赤ちゃん用品は事前に確認:
赤ちゃん用品は、産院から支給やレンタルがあるかどうかを事前に確認しましょう。 - 収納しやすく出し入れが楽なバッグ:
荷物が多くなるため、キャリーバッグがおすすめですが、スペースに限りがある病院もあるので、大きさや収納方法を事前に確認したほうが良いでしょう。 - 後から持ってきてもらうものも考慮:
入院が長引く場合や出産後に必要となるかもしれない物は、あらかじめ自宅にまとめて置いておくか、家族に頼んで後から持ってきてもらうと荷物を減らせます。 - トラベルサイズを活用:
スキンケアやヘアケアのアイテムは、トラベルサイズや試供品サイズを活用するのもおすすめです。
退院バッグは何を入れる?準備時期と持ち物リスト
退院バッグには、「退院するときの赤ちゃんと自分が必要なもの」をまとめておきます。
家族に持ってきてもらうことも想定して、分かりやすく準備しておきましょう。


<退院バッグ おすすめリスト例>
リスト | メモ |
---|---|
●ママの退院時の服 | 産後はまだお腹が大きい場合が多いのでゆったりサイズ |
●赤ちゃんの退院時の服 | お祝い着・セレモニードレスなども |
● 赤ちゃんの肌着 | 短肌着やコンビ肌着 |
●おくるみやブランケット | 季節や気温に合わせて |
●ベビー用帽子や手袋 | 寒い時期に対応 |
●ママの靴 | 出産後はむくんでいることもあるので履けるか確認 |
●チャイルドシート | 車移動の場合は必須 |
●移動に必要な交通手段 | チケットやICカードなど |
私は、入院バッグをリュックとキャリーケースに分けていて、退院バッグは同じキャリアケースにいれていました。
また、入院中にいらなくなったものは、エコバック等にいれて、旦那に持って帰ってもらっていました。
※退院当日は旦那に産院へお礼のお菓子を買ってきてもらいました。
<退院バッグのポイント>
- サポートを頼む: 退院時は出産を終えたばかりでママの体力が十分に回復していない場合も多いため、可能であれば付き添いの家族にサポートを頼むと良いでしょう。
- 家族と共有: 家族が持ってきてくれる場合は、どれが退院バッグか分かるように伝えておきましょう。
- 化粧品も準備:退院時に記念撮影する方も多いので、それを踏まえた服やメイクする人は化粧品等も用意しておいたほうがいいと思います。
陣痛バッグ&入院バッグの選び方|大きさやおすすめバッグを紹介
「陣痛バッグ」「入院バッグ」「退院バッグ」と複数用意するときに気になるのが、その大きさです。必要以上に大容量だと持ち運びづらく、逆に小さすぎると必要なものが入りきらない恐れがあります。
▼陣痛バッグ
- 小回りのきく小さなリュックや肩掛けバッグ
- 産院に着いてすぐに使うものが入る程度。
- 陣痛中も自分で持ち運びやすいコンパクトさ。
▼入院バッグ
- 大容量のキャリーバッグやボストンバッグ
- 数日分の衣類や日用品を収められるサイズ
▼退院バッグ
- 小さめのバッグまたは紙袋
選び方のコツ:
・リスト化した上で手持ちのバッグに一度入れてみる
・ポーチや小分けバッグで仕分けすると取り出しやすい
・出産後にマザーズバッグとして流用できるものを選ぶのも◎
人気のマザーズバッグブランド
私は家にあるバッグを使って陣痛・入院・退院バッグを用意しましたが、マザーズバッグを検討している方は、早めに買って、出産用のバッグに活用するのもいいかもしれません。
下記は、ネットのオススメのマザーズバッグを4つと、私が出産後に使用しているマザーズリュックをご紹介します。
1. アニエスベー(agnès b.)
- シンプルで洗練されたデザイン
- 長く使える品質
- 価格帯:15,000〜30,000円
2. ジェラート ピケ(gelato pique)
- 可愛らしいデザイン
- マタニティ期から使える
- 価格帯:8,000〜20,000円
3. ステート オブ エスケープ(STATE OF ESCAPE)
- ネオプレン素材で軽量
- 洗濯可能
- 価格帯:20,000〜35,000円
4. q bag paris(キューバッグ パリ)
- 軽くて洗える
- 大容量
- 価格帯:10,000〜25,000円
5.Ponbaby(私が購入したリュック)
- 軽量 多機能 USBポート付き
- 洗濯可能
- 価格帯:6,000〜9,000円



私はPonbabyのプレミアムモデルを購入しました。プレミアムモデルは、横にファスナーがついていて、上から開けなくても取り出せます。
前のポケットに哺乳をいれたり、ポケットが複数別れていて便利で今でも使っています。
出産準備はいつから始める? 陣痛バッグ&入院バッグ準備スケジュール
出産準備は、一般的には妊娠8~9ヶ月頃(妊娠28週~35週目)から準備を始める方が多いようです。
ですが、いつ早産になるか分からない可能性も考え、早めに始めるのが理想です。
<おおよそのスケジュール例>
・妊娠5~6ヶ月:情報収集&リスト作成をスタート
・妊娠7~8ヶ月:陣痛バッグ・入院バッグの中身を購入・準備
・妊娠9ヶ月:バッグに実際に詰めて完了形にする、退院バッグもまとめておく
・臨月(10ヶ月):書類や産院の指示に合わせて微調整して準備完了
妊娠後期はお腹が大きく体も疲れやすくなります。また、切迫早産の不安なども考慮し、余裕を持ったスケジュールで進めるのがおすすめです。
出産が近づくにつれ、心も落ち着きにくくなるかもしれませんが、リストにチェックを入れながら進めれば回避できます。
【先輩ママに聞いた】陣痛バッグ&入院バッグに入れてよかったもの
先輩ママ(友人や口コミ)から「これがあって助かった」という声が多かったものを下記にまとめてみました。
- ペットボトル用ストローキャップ: 寝たままや陣痛中でも飲みやすく、水分補給がスムーズにできます。
- 円座クッション: 会陰切開や痔など、産後のデリケートな痛みを和らげる手助けになります。
- メイク道具のミニセット: 写真撮影やお見舞い対応など、少しでも身だしなみを整えると気分転換になります。
- お菓子・ゼリー飲料など非常食: 陣痛中や夜間授乳で小腹がすいたときの強い味方です。
- 骨盤ベルト: 産後の体型戻しに役立ちます。
このほか、携帯扇風機、スマホスタンドなども、入院生活を快適にするアイテムとして人気があるようです。
まとめ|スムーズな出産のために、早めの準備を!
出産はいつ始まるか分からないからこそ、事前の準備がとても大切です。私も事前準備をしっかりしていたおかげで、探し物をしたり、何が必要なのか悩んだりせずに、体のことに集中して出産〜入院生活を過ごせました。
本記事では「陣痛バッグ」「入院バッグ」「退院バッグ」の用途やリスト、準備時期、陣痛時の服装などをご紹介しました。
出産を控えたママにとっては、不安や疑問が多い時期だからこそ、しっかりと情報収集をして余裕をもって荷物を整えておくと、心身ともに安定して出産に臨めます。
パートナーや家族にも荷物の場所を共有しておくと、いざというときのバタつきを防げるのでおすすめです。
出産前の準備で悩んでいる方に少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。



無理のない範囲で、しっかりと備えて、無事に出産し新しい家族を迎えられるよう応援しています!
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