こんにちは、まろぽちです。
妊活を始めたとき、真っ先に気になったのが「費用」と「治療内容」でした。
特にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)ともともと診断されていた私にとって、不妊治療は決して人ごとではありませんでした。
この記事では、私自身の体験と、医療機関や専門サイトから得た正確な情報をもとに、以下のことを詳しくご紹介します。
- タイミング療法の具体的な流れ
- PCOSと診断された場合の不妊治療の進め方
- 治療費の目安
- 妊活中の心のケア
「妊活ってお金がかかるの?」「PCOSでも妊娠できるの?」そんな悩みを抱えている方の力になれたら嬉しいです。
※この記事は2025年7月時点の医療機関・専門サイトの情報を参考に、個人の体験談と公的情報を組み合わせて執筆しています。医療の最終判断は必ず医師にご相談ください。
私の妊活体験とタイミング療法の流れ
私はもともと月経が不順で、20代から産婦人科に不定期に通っていました。その際に「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」と診断されいてました。
20代の頃は月経不順をそこまで気に留めていませんでしたが、30代で結婚を意識してから、「子どもは産めるのか」という不安を抱えるようになりました。
そして30代後半で今のパートナーに出会い、月経不順や排卵のタイミングがつかめないことから本格的に不妊専門クリニックを受診しました。
そこで医師から勧められたのが「タイミング療法」でした。
タイミング療法とは?
タイミング療法は、不妊治療の中でも比較的初期に行われる方法です。排卵日を予測し、その時期に合わせて夫婦生活を持つことで妊娠の確率を高める治療法です。
不妊治療の中でも最も自然に近い方法で、身体的・経済的負担が比較的少ないのが特徴です。
私が経験したタイミング療法の流れ
私が通った不妊専門クリニックでは、年齢の考慮なのか「基礎体温」をつける指導はなく、主には下記の流れで進められました。
- 月経を起こさせる
ホルモン剤(ピルなど)を服用して月経を起こさせます。これにより、次の排卵周期を整えることができます。 - 超音波検査による卵胞チェック
月経が始まったら、定期的に超音波検査を受け、卵巣の様子や卵胞(卵子が入っている袋)の成長具合を確認します。
排卵直前まで卵胞が育っていなければ、さらにホルモン注射を行って卵胞の成長を促し、再度卵胞チェックを繰り返しました。 - タイミング指導
卵胞の大きさが十分に育ち、排卵が近いと判断されると、医師から「〇月〇日から2日間」といった具体的な夫婦生活のタイミングが指示されます。指定された日に夫婦生活を持つようにしました。
毎月、「今回はどうだろう…」と期待と不安が入り混じる日々でしたが、幸いにも半年ほど続けて妊娠することができました。
タイミング療法の流れについては、別記事でもう少し詳しく書いてます。

実際に感じたこと
タイミング療法は「自然な妊娠」に近い方法ですが、毎月の期待と落胆、周囲との比較、経済的な不安など、心の浮き沈みも大きかったです。
それでも、医師のサポートと家族の支えがあり、前向きに妊活を続けることができました。

20代の時、産婦人科で「基礎体温」を毎日つけるよう指導されましたが、当時は仕事が手一杯で、起き上がる前に体温を測ることを継続できず、産婦人科に不定期にしか通えなかったので、ここのクリニックは基礎体温をつかなくてよかったのも、精神的によかったです。
不妊治療の種類と費用の目安(信頼できる情報源より引用)
私自身はタイミング療法のみの経験ですが、より多くの方の参考になるよう、
信頼できる医療機関や専門サイトの情報をもとに、他の不妊治療の費用もまとめます。
治療法 | 1周期あたりの費用(保険適用時) | 特徴・ポイント |
---|---|---|
タイミング療法 | 約8,000円~12,000円 | 最も自然な方法。心身の負担が比較的少ない。 |
人工授精(AIH) | 約5,000円~20,000円 | 排卵に合わせて精子を子宮内に注入する。 |
体外受精(IVF) | 約12万円~35万円以上 | 高度医療。不妊原因や年齢によって検討される。 |
※費用はクリニックや治療内容によって異なります。保険適用の条件や回数制限もあるため、最新の情報は医療機関や厚生労働省の公式サイトをご確認ください。
参考:IVF ASADAコラム、三茶ARTクリニック、おかねと健康、厚生労働省公式サイト



初めて通う場合は、検査がいくつかあるので、+3万円前後かかること思ったほうがいいです。
3. PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは?
PCOS(Polycystic Ovary Syndrome)は、卵巣に多数の小さな卵胞ができ、排卵障害を引き起こす疾患(しっかん)です。日本人女性の約5~8%が該当し、月経不順や無排卵、ニキビ・多毛、肥満傾向などの症状がみられます。
PCOSの主な特徴
- 卵巣に多数の小さな卵胞ができる:通常の排卵では1つの卵胞が大きく育ちますが、PCOSではたくさんの小さな卵胞ができてしまい、どれも十分に育たないため排卵に至りにくい状態になります。
- 排卵障害による月経不順や無月経:排卵がうまくいかないため、月経周期が乱れたり、月経が来なくなったりすることがあります。
- 男性ホルモンの影響:ニキビや多毛、肥満傾向といった症状が見られることもあります。



初めて「排卵していない」と言われたときはショックでした。でも事前に知ってたことで不妊治療を早く始める決断に繋がったと思っています。
参考:厚生労働省公式サイト、IVF ASADAコラム
4. PCOSの方がタイミング療法を受ける場合の治療内容と費用
私のようにPCOSと診断された方の場合、タイミング療法も通常とは少し異なります。自然に排卵が起こらないため、以下のような治療が加わるのが一般的です。
使用した薬と検査内容(私の場合)
- クロミッド(排卵誘発剤)
- hCG注射(排卵促進)
- 超音波検査(卵胞チェック)
- 血液検査(ホルモン値確認)
具体的には、クロミッドなどの内服薬や、HMG・hCGといった注射を使って排卵を促します。そして、超音波検査やホルモン検査で排卵日をより正確に予測し、タイミングを合わせるという流れになります。
PCOSのタイミング療法の費用目安(引用)
治療内容 | 1周期あたりの費用目安(保険適用時) |
---|---|
基本のタイミング療法のみ | 8,000~12,000円 |
排卵誘発剤の内服を併用 | 10,000~15,000円 |
排卵誘発注射+モニタリング | 15,000~25,000円 |
血液検査・超音波検査が多い場合 | 20,000円を超えることも |
※費用はクリニックや薬剤・検査内容によって異なります。保険適用がある場合は3割負担でこれくらいの費用になります。自由診療や薬の種類によってはさらに高額になる可能性もあります。



私の場合、月経を起こさせる薬や、葉酸サプリ(ネット購入)を合わせると毎月1万5000円~多い月で3万円くらいかかっていました。
参考:IVF ASADAコラム、三茶ARTクリニック、おかねと健康
治療を始める前に知っておきたいこと
治療を始める前に知ってほしいのは、一番はスケジュール調整の難しさですが、それ以外にも、クリニックによって待ち時間や治療の進め方や方針が違うことがあるので、可能であれば複数のクリニックで説明を聞いてみてもいいと思います。
- クリニックごとに費用や治療内容が異なる
初診料、検査内容、薬代、再診料、注射の種類によって治療費は大きく変動します。
可能であれば複数のクリニックで説明を聞いて比較するのもおすすめです。 - 自治体の助成金・補助制度を活用
市区町村によっては、不妊治療に対する助成金や通院交通費の補助が用意されています。
保険適用でも対象になることがあるため、お住まいの自治体のホームページを確認しましょう。 - 治療期間の目安
タイミング療法:3~6ヶ月(妊娠に至らない場合は次のステップへ)
人工授精:3~6回が目安
体外受精:年齢・状況により異なる(回数制限あり)
妊活中の心のケアと私が意識したこと
妊活中は、身体的な負担だけでなく、心の負担も大きくなりがちです。
私も「うまくいかない」「周囲と比べてしまう」「将来が見えない」といった不安を何度も感じました。
実際に感じたこと
- 周囲と比べて落ち込む日があった
- 「私は駄目なんじゃないか」と自己否定してしまうことも多々あり
- パートナーと気持ちがすれ違うことも
私が実践した心のケア
妊活を始めると、「私って駄目なんだ」「生活の仕方が悪いのかな」等、ネガティブになってしまうことが増えます。なので、一人で抱え込まず、周囲に話してみたり、サポートを受けながら、少しずつでも前に進むことが大切だと実感しました。また、無理にポジティブにならなくてもOK。落ち込む日は誰にでもあると自分を許すようにしました。
- 妊活仲間や家族と気持ちを共有する:
共感してくれる相手がいるだけで、心が軽くなることがあります。 - SNSやブログで同じ悩みを持つ人の体験談を読む:
自分だけではないと感じられ、勇気をもらえます。 - 無理に前向きになろうとせず、落ち込む日も自分を責めない:
感情の波があるのは当たり前です。 - 医師や看護師に質問・相談してみる:
疑問や不安は抱え込まず、プロに聞くことで安心できることがあります。 - 体を動かす:
散歩やストレッチなど、軽い運動でも気分転換になります。家でじっとしているより、体を動かすとモヤモヤが解消される感覚がありました。運動が億劫な方は、デパートなどでブラブラするだけでも気分転換になります。


まとめと注意点
タイミング療法は、最も自然に近い不妊治療であり、1周期あたり8,000円~15,000円程度が目安です。
PCOSの方がタイミング療法を受ける場合、排卵誘発剤や注射、検査の追加により、1周期1万円~2万円程度になることもあります(私の場合は葉酸サプリなども含めて平均2万円くらいでした)。
費用や治療内容は個人差が大きいため、必ず医療機関で詳しい説明を受けてください。
妊活は心身ともに負担が大きいですが、信頼できる情報と周囲のサポートを上手に活用し、ご自身のペースで進めていきましょう。
この記事が、あなたの妊活・妊娠生活に少しでも参考になれば幸いです。
何か質問や感想があれば、ぜひコメントでお寄せくださいね。
※この記事は個人の体験談と、医療機関・専門サイトの情報をもとに作成しています。医療の最終判断は必ず医師にご相談ください。
あなたの妊活・妊娠生活に少しでも参考になれば幸いです。
何か質問や感想があれば、ぜひコメンでお寄せください。
参考・引用元(2025年7月時点)
- IVF ASADA コラム「タイミング法の治療スケジュールや費用などについて」
- 三茶ARTクリニック「不妊治療とタイミング法」
- おかねと健康「2025年版:不妊治療の費用はいくら?」
- 厚生労働省「不妊治療に関する保険適用について」
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