第2部:不妊治療は2人のこと。芸能人夫婦から学ぶ「男性の関わり方」と支え合う妊活

「不妊治療は女性が頑張るもの」というイメージがまだ根強く残っていますが、

実際には、原因が男性側にある場合や、男女両方・原因不明のケースも少なくありません。

治療の流れや痛み、通院の大変さを、

パートナーがどれだけ「自分ごと」として理解し、支えてくれるかで、女性の心の負担は大きく変わります。

第2部では、
「何をしてあげればいいかわからない」と悩む男性や、
パートナーに気持ちをわかってほしい女性に向けて、

芸能人夫婦たちがどう乗り越えたのか、その具体的なヒントをまとめました 。

目次

男性の不妊治療を公表した夫たちの「行動」

おばたのお兄さん&山﨑夕貴アナ:男性不妊「一緒に検査に行く」一歩

不妊治療歴(約2年)

おばたのお兄さん(山﨑夕貴さんの夫)は、妻の不妊治療に寄り添い、男性側の視点から情報を発信しています。

二人は、2022年に一度の流産を経験。人工授精や体外受精にも取り組んでいます。

男性側の取り組みと注意点(おばたのお兄さん)

おばたのお兄さんは、精液検査で自分に男性不妊の原因があるとわかったことを公表しています。
顕微鏡の中に「動いている精子がいない」と結果だったそうです。

健康体なはずなのに?と いう非常にショックを受けたそうですが、実は検査前に風邪で高い熱を出していたり、検査の前日に激しい運動をするロケがあり、身体が極限まで疲れ切っていたことが原因だったのではと振り返っています。

そこから、精子検査や治療に向き合っていきます。

男性不妊を克服するために実践したこと

  • 3日前からの徹底した休息: 精子を採取する「勝負の日」の3日前から、意識的に体を休めました。仕事での長距離移動やハードなトレーニング等を控えて「疲れがほとんどない状態」を心がける。
  • 「熱」の回避: 精子は熱に非常に弱いため、採取やタイミングを取る日の1週間前からサウナを控えることを徹底。
  • 自宅でのチェック: スマートフォンで精子の状態を確認できる市販の検査キットなども活用

休息法と体調管理を実践した結果、次に検査を受けた際には、以前の最悪な数値から何十倍もの数値改善が見られたという実体験を語っています。

また、「不妊治療中の男性は、勝負の日の前はサウナを控え、しっかり体を休めること」の重要性を強く発信しています。

生活習慣の見直し、数値改善のためにできることを積み重ね等、「一緒にやっていこう」という姿勢が印象的です。

妻にだけ検査を受けさせるのではなく、「自分も当然受けるべきもの」として行動している姿は「不妊治療は夫婦一緒でする」ということが理解しやすいエピソードだと思います。

山崎アナの治療中の大変さと精神的な葛藤

山﨑夕貴さん側には、身体的な負担に加え、深い精神的な悩みがありました。

仕事との両立の悩み: 治療や手術などで急に仕事を休まなければならない時の説明、キャリアとの板挟み。

自己嫌悪と申し訳なさ: 「自分と結婚してよかったのだろうか」「子供を産んであげられない」と自分を責めてしまう時期があったそうです。

いつ喜んでいいかわからない」不安: 妊娠が判明しても、過去の流産の記憶から、無事に生まれてくるまで心から喜ぶことにストップをかけてしまうような不安な日々を過ごしていました。

夫ができることは「寄り添って話を聞くこと」

おばたさんは、夫の役割について、こう語っています。

「夫の役割は意見することではなく、とにかく寄り添って話を聞くこと」

女性は、治療の辛さや不安を話したい時、解決策を求めているわけではありません。

ただ、黙って聞く。「辛かったね」「頑張ってるね」と共感する。

それが、妻にとって一番の支えになります。

男性は、問題を解決しようと
「こうしたら?」「そんなに気にしなくていいんじゃない?」とアドバイスしがちです。
でも、それは逆効果になることがあります。

話を聞いて「辛いね」とか、「僕との子どものために頑張ってくれてありがとう」と共感してくれるとホッとします。

そして、もう一つ大切な言葉があります。

妻のことが大切だと伝え続けること

不妊治療をしていると、「子どもを授かること」が最優先になり、夫婦の関係が二の次になってしまうことがあります。

おばたのお兄さんは、子供ができる・できないに関わらず、
「一番大切なのは君(妻)である」と伝え続け、山﨑さんへの愛情表現を示し続けたそうです。

こうした言葉は、治療で傷ついてる奥さんの心の支えなります。

キンタロー。さん夫妻:夫の精子の問題を「2人の課題」として乗り越えた

不妊治療歴(数年)

キンタローさんは、不妊の原因が「男性不妊(夫の精子の問題)」であったことを公表しています。

不妊というと女性側の問題と思われがちですが、おおよそ半数近くは男性側・または双方に原因があるとするデータもあります。

男性側にも原因があるケースは、決して少なくありません。

キンタローさん夫妻は「まさか夫の精子に問題があるなんて」となショックを受けながらも、その事実から目をそらさずに顕微授精に取り組みました。

キンタローさんは

「あなたのせいじゃない、2人の課題」と一緒に治療を頑張っています。

夫婦で検査を受け、一緒に治療に取り組むことが大切です。

キンタローさん夫婦のエピソードは、「どちらかを責める」のではなく、「2人で乗り越えるテーマ」である大切さを教えてくれます。

仁科克基さん夫妻:Micro-TESE(無精子症の手術)と妻への感謝

俳優の仁科克基さんは、精子が作られているのに体外に出せない「閉塞性無精子症」だったことを公表しています。

妻・西原愛夏さんとの結婚前に「自然妊娠がほぼ不可能」ということを伝えていたそうです。

夫婦で話し合った末に治療を決意。

「無精子症」で悩んでいる男性も多いです。
奥さんへの罪悪感や治療の辛さ、その乗り越え方のヒントになると思いました。

治療方法

仁科さんは、まず顕微鏡下精巣内精子採取術(Micro-TESE)を受ています。

「人生で初めて」と感じるほどの激痛を伴う局所麻酔や、術後1ヶ月ほど続く違和感に耐え、幸運にも複数の精子を回収し凍結保存することに成功しています。

精子採取後は、妻の愛夏さんの体に回収した精子を卵子に直接注入する顕微授精を行いました。

妻が自己注射や卵巣の腫れ・メンタルの不安定さに苦しでいる姿に、仁科さんは「妻に申し訳ない」と強い自責の念を抱きながらも、家事のほとんどを担い、背中をさすって寄り添いました。

その後、顕微授精で妊娠が判明した瞬間は「奇跡」と涙し、出産時の緊急帝王切開でも手術室に同行。

2024年に第一子が産まれています。

仁科さんのメッセージ

通常の妊娠期間は「十月十日」といわれます。

仁科さんは受精卵の状態から約1年半も見守り続けてきたため、「この子の父親になる」という自覚が非常に強く芽生えたと話しています。

仁科さんは「男性側に原因があっても女性が大変な思いをする。できることは妻の側にいること」と語り、夫婦二人三脚でこの試練を乗り越えたエピソードを公表してくれています。

夫が「一緒に悩み、決めた」芸能人夫婦のエピソード

安田美沙子さん夫婦:「不妊治療は2人の問題」話し合いを重ねた治療方針

安田美沙子さんは、子宮内膜症から体外受精へと進む過程で、夫婦で、話し合いながら治療方針を決めるようにしたそうです。

安田さんが強調するのは、「不妊治療は2人の問題」ということ。

「自分一人が頑張っている」と感じてしまうと、孤独感が増し、パートナーへの不満も募ります。

不妊治療方針の話し合い方

  • どの段階の治療をどこまでやるのか
  • 仕事との兼ね合いをどうするのか
  • 感情的になりそうな時はメールでやりとり

話し合ったことで、
治療のステップやリスクを夫も理解し、通院スケジュールの調整や、体調が悪いときの家事・生活面のサポートも積極的にしてくれるようになったと語っています。

妊活中の夫婦のコミュニケーション方法のヒントになると思いました。

川崎希さん&アレク夫妻:長期の不妊治療は二人三脚

元AKB48で実業家の川崎希さんと、モデルのアレクサンダー(アレク)さん夫妻は、2013年の結婚から10年間、不妊治療を続けてきました。

第一子、第二子ともに体外受精で授かっており、2025年3月には約3年半の通院を経て第三子の妊娠(安定期)を公表しています。

不妊治療歴(約10年)

川崎さんは「早く子どもが欲しい」と25歳の結婚後半年で病院を受診しています。

第一子(長男・2017年誕生):
約1年間のタイミング法、4〜5回の人工授精を経て、体外受精へステップアップし、2回目の移植で妊娠

第二子(長女・2019年誕生):
第一子出産から半年後、生理再開とともに治療を開始。人工授精は行わず最初から体外受精を選択し、4〜5回以上の治療を経て授かりました。

第三子(現在妊娠中):
長女誕生後から約3年半クリニックに通い、これまでで最も長い治療期間となりました。
今回も体外受精での妊娠です。

夫婦の取り組みとサポート体制

「不妊治療は夫婦で行うもの」という意識が非常に強く、アレクさんの全面的な協力が特徴的です。

サポートエピソード

  • 常に二人で通院:
    アレクさんは「一人だと寂しいだろうから」と、最初から全ての通院に同行
  • 家事・栄養サポート:
    採卵後などの体調が悪い時は、アレクさんが料理を担当。
    「葉酸が豊富」と聞ききモロヘイヤのスープや、ざくろヨーグルトなどを作って支えていたそうです。
  • 男性側のプレッシャー:
    アレクさんは、指定された時間に採精しなければならないことに非常に緊張し、川崎さんからの「早くして!」というプレッシャーにタジタジになることもあったと語っています。

治療中の工夫

  • 治療の回数を数えない:
    数えて落ち込より自分のペースを大切に、日常の一部としてあえて「何回やったか」を数えなかったそうです。
  • 「ペルー」でのリフレッシュ:
    3人ともペルー旅行(アレクさんの故郷直後の治療で授かっており、夫妻のリフレッシュ効果があったようです。
  • 病院の待ち時間の楽しみ:
    待ち時間中だけは普段制限しているゲームをやっていいというルールを作っていました。
  • 公表によるストレス軽減:
    隠していた妊活を体外受精へのステップアップを機に公表。すると、仕事の調整がスムーズになり、周囲からの応援も届くようになったそうです。
  • 精神的なケア:
    もし授かれなくても「猫と一緒に暮らそう」と考えるなど、後悔しない程度に頑張るスタンスで心を守っていました。

アレクさん夫婦のメッセージ

アレクさんは夫の役割として「花やデザートを買ったり、マッサージや掃除をしたりして、とにかく女性のご機嫌をとること」といった工夫をお話してくれています。

ときには治療を休んで「また頑張ろうか」と夫婦で歩む姿は、
「長期戦でも2人でいれば乗り越えていける」と感じさせてくれます。

アンミカさん夫婦・太田光代さん夫婦の治療を「やめる」選択

アンミカさん夫婦:不妊治療の卒業

アンミカさん夫婦は、4年間の不妊治療を経て、これ以上治療は難しいと医師から告げられ、

「卒業」という形で治療を終える決断をしました。

夫の言葉に救われた

アンミカさんは妊活を「卒業」を決断したとき、夫が言った言葉があります。

「君と二人で過ごす人生も楽しい。右も幸せ、左も幸せ」

どちらの人生も肯定したこの言葉は、
妻を「子供を産めない自分=価値がない」という恐怖から救い出しました 。

太田光代さん:可能性を残す生き方


太田光代さん夫婦も、8年間の不妊治療のなかで「これからの人生をどう生きるか」を何度も話し合い、最終的に妊活を終える決断をしました。

太田さんは、40代で顕微授精を行いできた受精卵を、
「今ある命を消したくない」という思いから現在も、受精卵を凍結保存し続けています。

太田さんは、その存在が心の支え(生きがい)となっていると語っています。

必ずしも「出産する/完全に諦める」の二択ではなく、「可能性を残しながら、今の生活を大切にする」という選択もあります。

大切なのは、二人で話し合い人生を選択していくこと

2組に共通しているのは、「治療を終えるかどうか」を、どちらか一方が一人で決めたのではなく、夫婦でじっくり話し合いながら決めたことです。

妊娠という結果だけでなく、「2人でどんな人生を送りたいか」に目を向けたからこそ、自分たちなりの納得のいく結論にたどり着けたのだと感じます。

二人の詳しいエピソードは第一部で紹介しています。

男性・パートナーにできる5つの行動

「何をしてあげればいいのかわからない」という男性の声は、とてもよく聞きます。
ここでは、芸能人夫婦のエピソードから見えてきた、「夫・パートナーにできる具体的な5つの行動」をまとめます。

① 自分も検査を受け、基礎知識を持つ

最初の一歩は、「妻だけに検査させない」ことです。
自分も当然のこととして検査に行き、結果を一緒に受け止める姿勢は、妻にとって大きな支えになります。

また、不妊や治療の基礎知識を調べるのも大切です。

② 通院スケジュールを共有する

採卵や移植など、重要な日程は、女性の体と心への負担が大きくなるタイミングです。

大事な通院日を知り、「どう動こうか?」と一緒に予定を立てるだけで、女性は「一人じゃない」と感じられると思います。

また、大事な日に合わせて、できる範囲で仕事のスケジュールを調整したり、送迎や付き添いを申し出たりすることは、思った以上に心強いサポートになります。

③ 家事・仕事面のサポートで妻の負担を減らす

注射や薬の副作用、採卵後や移植後の体調不良などで、いつも通りに家事や仕事をこなすのがつらい日もあります。

「手伝おうか?」ではなく「今日は俺がやるね」という言葉が、治療で疲弊した体を救います 。

仁科克基さんやアレクさんのように、家事のほとんどを引き受けたり、子どもの送り迎えや買い物を代わってくれたりするだけで、体も心もかなり楽になります。

④ 「意見」ではなく「共感」に徹する

「夫の役割は意見することではなく、とにかく寄り添って話を聞くこと」
おばたのお兄さんが発信しているように

解決策はいりません。

ただ黙ってしっかり話を聞き、「辛かったね」と共感してください 。

やってはいけないこと:

  • 「そんなに気にしなくていいんじゃない?」(気にしてるから話してるのに)
  • 「ストレス溜めない方がいいよ」(それがストレスになる)
  • 「他の人はすぐ妊娠してるのにね」(比較しないで)
  • 「俺は別に子どもいなくてもいいけど」(当事者意識を持って)等

やってほしいこと:

  • 話しを聞いて共感する: 「大変だったね」と共感する。
  • 一緒に悩む: 検査結果を一緒に聞く、治療方針を一緒に考える。
  • 家事を積極的に分担する: 治療で疲れている妻の負担を減らす。
  • 「ありがとう」「お疲れ様」と声をかける: 妻の頑張りを認める言葉を伝える。
  • マッサージをする: 身体的なケアも嬉しい。
  • 一緒にリフレッシュする: 旅行、外食など、二人の時間を大切にする。

仁科克基さんのように、男性側も「自分も不安だ」「どう支えたらいいか悩んでいる」と正直に伝えることで、2人で気持ちを共有しやすくなります。

⑤ 結果ではなく「一緒に歩んでいること」をねぎらう

妊娠という「結果」だけに意識が向くと、うまくいかなかったときにお互いを責めてしまいがちです。
でも本当に大切なのは、「ここまで一緒に頑張ってきた」というプロセスそのものです。

「結果がどうであっても、今一緒に向き合っていること自体が大切なこと」と、お互いをねぎらうことで、絆は深まっていきます。

また、「子供ができてもできなくても、俺にとって一番大切なのは〇〇(妻)だよ」

といった言葉があるだけで、女性の恐怖や孤独感は癒やされます。

⑥ 男性自身も心身のケアをする

男性側にも原因があるケースは決して少なくありません。自分の体もケアも大切です。

質の高い精子のために、禁煙・節酒・サウナ回避・十分な睡眠など、自分にできる健康管理を少しずつ生活に取り入れることをオススメします。

  • 適度な運動: 激しすぎない運動はせず、ウォーキング、軽いジョギングなど。
  • 禁煙: 妊活を機に禁煙しましょう。
  • 節酒: 飲むなら適量に。
  • サウナや長風呂を控える
  • 十分な睡眠: 精子の生成には十分な睡眠が必要。
  • ストレス管理: ストレスも精子の質に影響。
  • 栄養バランスの取れた食事: 特に亜鉛、ビタミンE、葉酸などを意識的に摂取。
  • サプリメント: 亜鉛、コエンザイムQ10など。

「治療を続ける」「休む」「やめる」を2人で選ぶということ

治療をどこまで続けるのか、一度休むのか、やめるのか――。
その決断は、どれも簡単ではありません。

大事なのは、「どんな選択をするか」以上に、「その過程で、ちゃんと話し合えたかどうか」です。

正解は一つではなく、2人で納得して決めた答えであれば、きっとそれが「あなたたちの正解」になります。

パートナーの本当の気持ちを知るために:第1部もあわせて

不妊治療は、通院や注射だけでなく、

  • 検査結果を待つ時間
  • リセットのたびに押し寄せる不安や落ち込みなど

女性側の心のアップダウンもとても大きいものです。

パートナーがどんな思いで治療と向き合っているのかは、第1部の記事で芸能人の声とともにまとめています。
→ 女性のリアルな気持ちや治療中の工夫を知りたい方は、第1部もあわせてどうぞ

芸能人たちのエピソードを通して、パートナーの本当の気持ちを少し想像しやすくなるかもしれません。

不妊治療は、決して一人だけの戦いではありません。
これからも、2人で話し合いながら、「私たちなりの答え」を一緒に探していけますように。

私の不妊治療体験の記事ではPCOSや不妊治療からの妊娠、出産について書いてます。

よかったら読んでみてください。

コメント欄やお問い合わせから、メッセージをいただけると嬉しいです。
一緒に頑張りましょう。

まろぽ

「子育て✕フリーランス」奮闘記ブログ https://www.maromaro.space/

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